大気と海のフロンティア

気象学の研究を行っている大学院生が様々な「フロンティア」に進むためのブログ

気象学会 in 北大

11/01に北大で開催された気象学会秋季大会で発表しました.
(今回の出張は予定が立て込んでいたため,自分の発表のみのための出張日程で他の方の発表は聞けませんでした.)

 f:id:yuta_ando:20171101094101j:plain

 

気候システムセッションでの口頭発表でした.
内容は成層圏ジェット気流の季節進行の停滞の過去と近年の違いについてでした.
発表時間は10分と気象学会としては長く話せる時間がありました.
質問は2名の方からいただきました.
 質問1:平均の差の検定は行った?
 質問2:対流圏の波の伝播も変化している?平均場が変わったことが影響?それとも季節進行の停滞が変わったことが影響?
どちらもより深い考察をする上で重要な点を指摘していただきました.
また,発表を聞いていた共同研究者の方から,この内容で論文書いた方が良いよと助言いただいたので早めに取りかかろうと思います.

f:id:yuta_ando:20171031171125j:plainf:id:yuta_ando:20171031170254j:plain

 

大槌シンポジウム2017

8/1~2に大槌シンポジウムに参加しました.

f:id:yuta_ando:20170802072614j:plain

 

発表時間は22分と長めだったので基礎的な内容から話すことができました.
ただ,様々な数値モデルの結果を出したためか,議論が思ったより深まらなかった印象でした.時間は十分あったのだから1つ1つの図の説明をもっと丁寧に行った方が良かったと思いました.
また,質問の時に出す予備スライドが多すぎて探すのに時間がかかってしまった(似た図が多いので一目見ただけでは分からず,タイトルをよく見ないといけない)ので,すぐ分かるよう整理しておかなければいけないと反省しました.

f:id:yuta_ando:20170802100343j:plain

 

座長もしましたが,学会で使えるよう決められた3つの時間でベル音が鳴るスマホのアプリがあり,それを使わせてもらいました.時間を気にせず発表を聞けるので便利でした.

新野先生や花輪先生の特別講演は滅多にお話を聞く機会がない気象学,海洋学の重鎮の方々なので,大変貴重な機会でした.
特に研究を行うにはその時代の流れが重要だという話は強く共感しました.
学部生の頃は研究者というと世間とは無縁でただひたすら研究に打ち込む人と思っていましたが,様々な学会や研究プロジェクト会議に出ると,必ずしもそうではないことが分かりました.
もちろん時代の流れとは関係なく研究する一面の重要ですが,世の中の動きを知った上でむしろその逆を研究する,という姿勢が重要なのかなと思います.

f:id:yuta_ando:20170802082832j:plain

 

東日本大震災後,研究所の修復工事のため公民館での開催でしたが,来年からは研究所が使えることになるそうです.また,花巻から大槌までの高速道路も完成区間が増えるのでさらにアクセスしやすくなりそうです.次回も都合が合えば参加したいと思います.

f:id:yuta_ando:20170801184642j:plain

勢水丸1706航海(陸海空・環境科学実習)

6/6~11の勢水丸1706Leg1航海にTAとして参加しました.

f:id:yuta_ando:20170607172851j:plain

今回新たに挑戦した観測はスマートフォンに取り付ける赤外線カメラを係留風船に取り付け,黒潮の水温前線を上空から撮影する,というものでした.

f:id:yuta_ando:20170607055952j:plain

Leg1では強風のため黒潮上では観測できませんでしたが,弱風の沿岸部で試験観測を行ったときは1回目は撮影できました.

f:id:yuta_ando:20170607062321j:plain

f:id:yuta_ando:20170813115939g:plain

ただ,2回目に行ったところ風船を揚げる途中で風船が破裂してしまいました.

スマートフォンの取り付け方や風船の揚げるタイミングなど,改善点が分かったのは良かったと思います.

f:id:yuta_ando:20170609104724j:plain

通常のラジオゾンデCTD観測も行いました.

f:id:yuta_ando:20170609161256j:plain

f:id:yuta_ando:20170610103856j:plain

荒天で観測できない日は那智勝浦港に退避しました.

その間,京都大学防災研究所潮岬風力実験所に見学に行きました.

海が一望できる高台にあり,気象観測に適した場所で寝泊まりできる施設もあるので様々な観測計画が立てられそうで,いつかここで観測してみたいと感じました.

f:id:yuta_ando:20170608140245j:plain

f:id:yuta_ando:20170608131435j:plain

今回の航海は観測できる日数が少なかったですが,観測中は比較的安定した天候・海況で集中して作業に取り組むことが出来ました.

三重大の実習生の他に九州大,東京学芸大,京都産業大,名城大の学部生・大学院生も乗船しており,互いに交流を深める良い機会となりました.

f:id:yuta_ando:20170611120031j:plain

猪上淳さん気象学会賞祝賀会

気象学会春季大会期間中に開催された猪上淳さん気象学会賞受賞記念祝賀会に参加しました.

f:id:yuta_ando:20170526204803j:plain

猪上さんは学部生の頃から学会等でお会いしたときに研究議論をして頂きました.

また,JAMSTEC研究船「みらい」の超音波風速計データをいただいて解析したこともありました.

そのようなご縁で祝賀会に参加させていただきました.

f:id:yuta_ando:20170526210514j:plain

知り合いの方も何人か参加されていたので近況報告やその他いろいろとお話ししました.

特に論文投稿に関する話題は切実な問題なのでアドバイスを頂けて良かったです.

f:id:yuta_ando:20170526222051j:plain

参加した学生の自己紹介の時間を設けるなど若い人への配慮も猪上さんらしいと感じました.

猪上さんは育休を取得されるなど,研究以外のものとの両立をされており若い人たちロールモデルとなるもので今後のますますの活躍を期待したいと思いました.

f:id:yuta_ando:20170526223215j:plain

極地研共同研究集会2017 in 新潟大

1/5~6に新潟大で開催された極地研共同研究集会「近年の両極変化に伴う大気海洋循環変動と極端気象発現過程」に参加しました.

f:id:yuta_ando:20170105105322j:plainf:id:yuta_ando:20170106101254j:plain

 

執筆中の論文の共著者の方も参加する研究集会だったので,論文の構成に近い形で発表を行いました.
発表時間は十分にあったので議論もできましたが,イントロが主張したいこととずれていたため,自分の意図と違う視点で伝わってしまったようでした.

論文もですがイントロをどうするかで,内容の捉え方が大きく変わるので注意しなければいけないと思いました.

f:id:yuta_ando:20170105161805j:plain

 

他の方の発表の中では北大の中村哲さんの「ユーラシア大陸の積雪変化と極域増幅」が特に面白かったです.
大気大循環モデルでは通常,積雪は予報変数なので任意の値を与えることはできません.それを工夫して観測値に近い積雪データを与えると,通常の場合より現実に近い大気場になった,とのことです.私も積雪が大気循環に与える影響を調べたことがあるのですが,解析手法が適切でなかったため積雪そのものの影響が見えず因果関係もはっきりしないため,途中で止まっていました.後日,このデータをいただけることになったので今後解析していきたいと考えています.

 

夜は参加者の皆さんと咲花温泉の旅館に宿泊して親睦を深めました.

f:id:yuta_ando:20170106092254j:plain


新潟大近くのお店で食べたみそかつがたれがかかったカツではなく,ネギみそを挟んだカツだったのが驚きでした.

f:id:yuta_ando:20170106131501j:plain